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こどもの心を守ろう!!ブログ
こどもを責めないでください。 そのことをきちんと教わっていないのですから。 親を責めないでください。 誰よりも苦しんでいるのですから。 教育、子育てを応援するブログ。

プロフィール

千葉孝司

Author:千葉孝司
ピンクシャツデーとかち実行委員会
発起人代表
十勝ライフスキル教育研究会代表
著書
教師力ハンドブックシリーズ「不登校指導入門」明治図書2014
「いじめは絶対ゆるさない 現場での対応から予防まで」学事出版 2013
「先生と親に贈る いじめ・不登校解決のメッセージ」学事出版2007
共著
教師力シリーズ「THE説得~生徒指導編」「THE説得~学級指導編」明治図書2015
メディア出演 TBSニュース23 等



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ラジオ出演2月1日FM-JAGA

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今週の十勝タイムは”いじめ撲滅運動 ピンクシャツデーとかち”について

■ご出演 千葉こうじ先生(音更中)
     柴田けい先生(鹿追中)
     西村ゆずる先生(鹿追小)
■DJ   栗谷昌宏

今週の十勝タイムは、管内でいじめ撲滅運動「ピンクシャツデーとかち」に取り組んでいるメンバーを代表し、
3名の先生にお話をお聞きしました。

いじめとは??いじめをなくすには?
ちょっと重いテーマですし、明確な答えを出しずらい問題です。

だからこそ、常に考え、常に行動することが大切だし、
だれもが行動できるような運動が重要なのではないでしょうか?

■オンエア曲
 ピンクのシャツであふれたら/野澤美穂
 そだてみち/C.I.Project
 バスよとまるな/太陽族
 世界でただひとりの君のため/My'S 

■放送日 2月1日 19時~20時

※ピンクシャツデーとは?

2007年カナダの高校で、ピンク色のポロシャツを着て登校した男子生徒がいました。その時、
そのポロシャツの色だけで、上級生からからかわれて、しかも暴力を受けるといういじめが起き
ました。そのことを耳にした同級生が、お店でピンク色のシャツを何枚も買い、同級生にその
シャツを配り、着て登校するように頼みました。すると次の日には頼まれた友人をはじめ、その
話を聞いた同級生もピンク色のシャツや、ピンクの物を身につけて登校して来たのです。それを
きっかけに、男子生徒に対するいじめはなくなりました。

 自然な流れの中でいじめをやめさせることができたという、その出来事は、カナダ全土で
大きなニュースになり、2月の最終水曜日には国をあげていじめをなくすために、ピンクのシャツを
着る取り組みを行うようになったのです。こうして始まったのが「ピンクシャツデー」で、現在、
アメリカ、イギリスなど世界75カ国に広がりを見せています。

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成人の日に思う

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2014年1月12日付 十勝毎日新聞 かちまい論壇
 成人の日に思う  千葉 孝司

 今日は成人の日。新たな門出を迎える新成人を祝福しつつ、自分自身が成人を迎えた四半世紀前を思い起こす。
成人を迎えたとはいうものの、今思えばその判断の幼さには赤面してしまう。だが、そう思えるのが成長なのだと自
分を励ます。
 ところで四半世紀後、2040年の十勝はどうなっているのであろう。少子化による深刻な人口減少により、このまま
では多くの町村が、地方自治体の消失の危機を迎える。ふるさとを救うには新成人の力や行動が不可欠だ。
 行動原則には快楽原則と現実原則というものがある。快楽原則は、快いものを求め、不快なものを避けるというシ
ンプルな行動原則だ。それと反するのが現実原則。たとえ不快であっても外界の現実に従おうとする行動原則だ。
 全国的に新成人の式典等での傍若無人な行動が報道されてきた。ときに逮捕者さえ出るこの行動は、周囲から見
ると不可解で不快なものである。だが当人からすれば快いものなのだ。人には目立ちたい、認められたいという欲求
があるからだ。この件が大きく報道されればされるほど、目立つことが出来るやりがいのあるイベントとなる。そんな
時は粛々と現実原則を教えるのが社会のあり方であると思う。ただし、そんな行動は本当に例外であり、多くの新
成人は自覚と責任を持って式に臨んでいる。新成人の中には素晴らしい素質や能力を持った若者があふれん
ばかりにいる。だが成人式というと「暴れる若者」といったネガティブな連想をしてしまうのは残念なことだ。
 少子化の要因の一つに夫婦の持つ子どもの数の減少がある。実際に欲しい理想の子どもの数と現実とにはギャ
ップがある。国立社会保障・人口問題研究所の調査によると理想の子ども数を持たない理由の一つに「子どもが
のびのび育つ社会環境ではないから」というものがある。子育てに対する不安があれば、それを避けようとするの
も自然の道理だ。新成人は「子育て」という言葉でどんなことを連想するのだろう。楽しそうというポジティブなもの
か大変そうというネガティブなものか。それによって行動も変わってくる。
 従来の少子化対策には「結婚、出産、子育てをすることへのポジティブキャンペーンがなされていない」と内閣
府「少子化危機突破タスクフォース」構成員である中京大学の松田茂樹教授は指摘する。新成人がどんな人生
を送るかは、当人が決めること。型にはまった生き方など強制すべくもない。だが新成人と共に、子どもがのび
のび育つ環境をつくることや子育ての素晴らしさを訴えることは地域社会の使命ではないだろうか。
 

護道ってご存知ですか

 ジャイアンのように自分の言いたいことを一方的に言う。のび太のように自分が我慢して一方的に相手の言いなりになる。どちらも良く見られることであるが、望ましい形ではない。より良いコミュニケーションには、相手の気持ちを受け止めつつ、自分の気持ちも伝えることが必要だ。じゃんけんのあいこの気持ちである。
 スポーツや格闘技、武道というと、自分を鍛えて相手に勝つというイメージがある。ところが先日お会いした廣木道心さんの創設した護道(ごどう)は、相手に勝つことではなく引き分けを目指している。自分も傷つかず相手も傷つけない武道。それが護道だ。
 言葉の暴力によるいじめにはディベート能力を高めることで対処出来るものもあるだろう。だが身体的な暴力に対しては、口が立つことは必ずしも効果があるわけではない。かえって、「うるさい、黙れ」と暴力を誘発することもあるだろう。
昨年、作家・詩人の中園直樹さんは、「自分の身を守ることは悪いことではない。その方法を教える必要がある」という趣旨の話をされていた。その例としてCAP(子どもへの暴力防止プログラム)を挙げていた。もちろんCAPも非常に効果的である。
 いじめに関して大人は「やられたら、やり返せ」とよく口にしてしまう。しかしアメリカの銃乱射事件の犯人にいじめの被害者が多いように、その考えは新たな悲劇も生みかねない。だが、護道は「やり返さないし、やられない」ものだ。子ども達が自分の身を守る方法としてこれほど適しているものはない。
 創始者は、書籍「最強格闘技図鑑・真伝」の中で最強格闘家20人の1人に選出されているほどの強さを持っている。だが実際にお会いすると驚くほど穏やかで優しい雰囲気を漂わせている。きっといじめにあった子どもが相談に行けば、「大丈夫、絶対に君のことを守るよ」と力強く言ってくれると確信出来る。
 子どもを守る気持ちと技術を持っている。そんな大人に出会えたことを嬉しく思う。

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 護道オフィシャルサイトはこちら