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こどもの心を守ろう!!ブログ
こどもを責めないでください。 そのことをきちんと教わっていないのですから。 親を責めないでください。 誰よりも苦しんでいるのですから。 教育、子育てを応援するブログ。

プロフィール

千葉孝司

Author:千葉孝司
ピンクシャツデーとかち実行委員会
発起人代表
十勝ライフスキル教育研究会代表
著書
教師力ハンドブックシリーズ「不登校指導入門」明治図書2014
「いじめは絶対ゆるさない 現場での対応から予防まで」学事出版 2013
「先生と親に贈る いじめ・不登校解決のメッセージ」学事出版2007
共著
教師力シリーズ「THE説得~生徒指導編」「THE説得~学級指導編」明治図書2015
メディア出演 TBSニュース23 等



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こどもをほめてみませんか

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子どもをほめてみませんか                     千葉 孝司

 自分自身のことが好きでなく、価値を見いだせない。そんな子どもたちが増え続けている。日本の子どもの自尊感情は、他の国に比べて著しく低い。これは各種の国際比較研究によって言われてきたことだ。ある調査によると自分は価値のある人間だと考える中学生の割合は、アメリカ、中国ともに8割ほどなのに対し、日本は3割程度である。さらに「自分に自信がある」と答える小中学生も大幅に減少してきている。
 子どもの自己イメージは、大人からの言葉がけによって出来上がる。「元気な子どもだね」と言われ続ければ、自分は元気な人間だと感じ、「乱暴な子どもだね」と言われ続ければ、乱暴な人間という自己イメージを描く。日本の大人は、諸外国に比べると子どもをほめることが得意ではない。子どもの自尊感情の低さは大人からのポジティブな言葉かけの少なさにも原因があるだろう。
「ほめると調子に乗る」「慢心する」という意見もあるが、自信は子ども集団の中では簡単に喪失してしまう。自分より優れた子どもはたくさんいるからだ。大人は慢心させないことよりも、失った自信を取り戻させることに注力した方が良いのではないだろうか。
 ただし、ほめ方にも工夫が必要だ。スタンフォード大学のキャロル・S・ドゥエック教授の研究によると、能力をほめられた子どもは、失敗を恐れ挑戦することに躊躇し、努力をほめられた子どもは何にでも挑戦しようとするという。
 また子どもの自尊感情は、集団の中でどうあつかわれているかで大きく左右される。「出る杭は打たれる」という日本社会の悪しき風習が、子ども社会に再現されれば、互いの長所を認め伸ばしあっていくことは難しい。ましてや自己主張能力が求められるグローバル化した社会を生き抜いていくことは困難だ。
 音更町立音更中学校では今年度ACTと名付けた実践に取り組む。ACTとは自信、受容、訓練の英語の頭文字をとったもので、受容と自信のトレーニングとでもいった内容だ。違いを超え互いを認め合う親和的な集団をつくり、そこから自尊感情を高めていくことをねらいとしている。
 自分には自分の良さがある。そう胸を張れる子どもが、十勝いっぱいにあふれていくことを願っている。

十勝毎日新聞 2014年6月2日付 かちまい論壇
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