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こどもの心を守ろう!!ブログ
こどもを責めないでください。 そのことをきちんと教わっていないのですから。 親を責めないでください。 誰よりも苦しんでいるのですから。 教育、子育てを応援するブログ。

プロフィール

千葉孝司

Author:千葉孝司
ピンクシャツデーとかち実行委員会
発起人代表
十勝ライフスキル教育研究会代表
著書
教師力ハンドブックシリーズ「不登校指導入門」明治図書2014
「いじめは絶対ゆるさない 現場での対応から予防まで」学事出版 2013
「先生と親に贈る いじめ・不登校解決のメッセージ」学事出版2007
共著
教師力シリーズ「THE説得~生徒指導編」「THE説得~学級指導編」明治図書2015
メディア出演 TBSニュース23 等



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鹿追町の挑戦

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2013/11/11 十勝毎日新聞より
かちまい論壇「鹿追町の挑戦」

十勝ライフスキル教育研究会代表 千葉孝司
 鹿追高校3年生の実行委員長が、鹿追小学校の児童を連れて商店街でポスター張りをお願いする。それをサポートする大人たち。

 これは10月27日に行われたいじめ反対イベント「ピンクシャツデーとかちinしかおい」に向けてのボランティア活動の一こまだ。

 誰かのために自分のできることを差し出す。そのことによる充実感や人間的成長は言うまでもない。奉仕活動は人間の尊い習性かもしれない。だが、日本は先進国の中ではボランティア参加率の低い国である。特に若年層の低さは顕著だ。

 ピンクシャツデーとは、カナダの高校生がピンクのシャツを着ていじめを受けた後輩を守るために、友人たちにピンク色のものを身に着けることを頼んだことから始まる。その結果、学校は想像をはるかに超えるピンク色であふれ、いじめはなくなったという。

 日本のピンクシャツデーの旗振り役とでも言うべき作家・詩人の中園直樹氏は、鹿追のイベントに出演し、持論を展開した。いじめは群れる動物の本能であり、根絶することは難しいが、人間のもう一方の本能とでも言える愛や思いやりの力によって減らすことはできると。

 いじめの動機についての調査結果がある。2001年に「面白いから」と回答した子供は37・9%。ところが11年には76・9%になっている。面白いからいじめると答えた子供が10年で倍増しているのだ。損得ばかり教え、誰かのために行動することの価値を教えていない。愛や思いやりを伝えきれていない大人社会の現状が、そこにあるのではないだろうか。

 鹿追のイベントでは、町内在住アーティスト、Mys(マイズ)のライブや町内の学校からのメッセージビデオの上映など心のこもった内容となった。JAしかおいのキャラクター「くてくう」の登場には子供もたちは目を輝かせていた。

 このイベントが鹿追町内はもちろんであるが、多くの子供たちの未来への贈り物となることを信じたい。13年は、ピンクシャツデーイベントが十勝で2回開催された。道内では他に開催された地域はない。鹿追町で見られた純粋な情熱が十勝、北海道に広がり、いじめのない地域をつくっていくことを願っている。


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