伝えたい いじめNO (2) 実行委員長 野澤美穂さん
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傍観者から一歩踏み出す
カナダ発祥のいじめ反対運動「ピンクシャツデーとかち」発起人代表の千葉孝司教諭(西陵中)から「実行委員長をやってくれませんか」と持ち掛けられたのは、歌い手としてテーマ曲の収録に臨んだスタジオでだった。 「私で良ければ」。一呼吸置いたが、即答した。千葉教諭は中学校2、3年時の副担任。相手の立場になって傾聴するピア・サポートの授業などを通じ、信頼を寄せていた。高校の仲間とつくるバンドのボーカルを務める縁で、テーマ曲を歌うことになったが、自分自身もいじめについて思うことがあり、大役を引き受けた。 小・中、高校時代を通じて「いじめの被害者、加害者、傍観者いずれも経験がある」と素直に語る。高校では、友人とのトラブルに傷つき、悩んだこともあった。当日、歌う予定のもう一つのオリジナル曲「僕らは君のそばにいる」の歌詞の一節「いつも強がりのおどけたしぐさ 無理はもうやめて」に特に共感する。 「度が過ぎた悪ふざけなのに、『笑っておどけているから』と言って、周りも済ませてしまう。知り合いには『いじめなんて本当にあるの』『本人の問題なんじゃない』と言う人もいる」と憤る。周囲のいじめに対する無関心さを、変えていきたいと考えている。 高校生の自分がいじめ反対運動の先頭に立つことで、関心を示してくれる友人も増えている。「自分自身、傍観者でいることが多かったので、一歩を踏み出し、ここから変えてきたい」と決意を語った。(酒井花) テーマ曲「ピンクのシャツであふれたら」 発起人代表を務める千葉さんが作詞。下音更小教頭の高瀬悟史さんが作曲。2月27日午後7時から、帯広市内のとかちプラザで開く「ピンクシャツデーとかち」で披露する。野澤さんがボーカルを務め、千葉さんがドラムス、高瀬さんがギターを演奏。会場でCD(2曲入り)を500円(ピンクシャツデーの缶バッジ付き)で販売する。
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