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こどもの心を守ろう!!ブログ
こどもを責めないでください。 そのことをきちんと教わっていないのですから。 親を責めないでください。 誰よりも苦しんでいるのですから。 教育、子育てを応援するブログ。

プロフィール

千葉孝司

Author:千葉孝司
ピンクシャツデーとかち実行委員会
発起人代表
十勝ライフスキル教育研究会代表
著書
教師力ハンドブックシリーズ「不登校指導入門」明治図書2014
「いじめは絶対ゆるさない 現場での対応から予防まで」学事出版 2013
「先生と親に贈る いじめ・不登校解決のメッセージ」学事出版2007
共著
教師力シリーズ「THE説得~生徒指導編」「THE説得~学級指導編」明治図書2015
メディア出演 TBSニュース23 等



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こどもはこども 親は親


こどもはこども。親は親。
それぞれ別の人生を歩む者。

それなのについつい、
自分がやりたかった習い事をさせたり、
自分が着たい洋服を着せたり・・・。

親はこどもの人生で、自分の人生のやり直しをしてはいけない。

命令や禁止、指示をひんぱんにされるこどもは
自分で物事を考える力が育たない。
どうしても受身な態度を身に着けてしまう。

うちの子は、消極的で困ってしまう。
と言う前に、親が口を出し過ぎていないかを振り返ることも大切。

こどもはこども
親は親
それぞれ別の課題があるのだから。


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人生ゲーム

半額だったので人生ゲームを購入した。
こどもの頃は野球盤や人生ゲームで熱くなれたものだ。

久しぶりに対面する人生ゲームはすいぶん進化している。
名前も「人生ゲームIC」
あの面倒なお金の計算は自動的にやってもらえる。
カードを差し込んでルーレットを回す。

こどもたちは
「やったあ、こどもが産まれた」と熱くなっている。
(ふっ、そんなことで)と冷めた目で見つめる5児の父。

結果は次男が優勝。所持金とライフポイントの合計で決まる。

ゲーム後に次男が長男に100円借金していることが判明。
ゲームと違うじゃんと責められる次男。

キャリア教育の導入にいいかもしれない
と仕事が頭を離れなかったりする夕べであった。

見守る

こどもが何かで困っているとき
つい、こうしなさい。
と言ってしまう大人。

内容が危険なことや緊急性のある場合は別として
こどもにしっかり考えさせたいもの

困っているのは誰?
解決すべき人は誰?
どうなれば、解決になるの?
解決の仕方は分かっている?
解決方法を知っているのは誰?

そんな問いかけをしながら
こどもが自分で解決できるように
そっと導いてあげたい

もちろん、その際に
それは困ったね。
どうしたらいいか悩んでしまうね。
と共感することが大切。

手を出さないし、見放さない。
それが見守るということ。



心のエネルギーをためよう

心にもエネルギーがある。
自分に訊いてみるとわかる。

おーい、心よ。
今のエネルギーは満タンで100リットルだとしたら、どのくらいですか?



60です。
とか
満タンです。
とか
30です。
とか・・・。

そんな答えが返ってくる。

不登校のこどもは、心の燃費が悪い場合が多い。
エネルギーが減りやすいのである。

心のエネルギーをためるには、

まず安心させること。
今のままでもいいんだよ。大丈夫だよ。

次に楽しい体験をすること。
最初は一人で、次は誰かと一緒に。

そして自分を認められるようにする。
存在に感謝する。ささやかなことを褒める。
自分で自分を褒められるようにする。

すると心のエネルギーは次第にたまってくる。



桂浜

高知に行ってきた。
高知城では、
「ここが大殿様の御城か・・・」と気分はすっかり武市半平太。
そして桂浜。
龍馬はこの風景を見ていたのかと思うと胸があつくなる。

銅像と対面

ryouma.jpg

近くにいた観光客が、これって等身大?とつぶやく。
それじゃあ、アバターですよ。


それにしても
桂浜のスケールの大きさに心奪われる。
さらに龍馬はこの海を越えて、世界の海援隊を目指していたのだから、
驚くほどの志の大きさだ。
一瞬、ここが世界の中心であるかのように思えた。

迷ったとき、悩み多きときは、
また来よう。

坂本竜馬の銅像は、後れてくる青年たちのことも待ち続けている。




坂本竜馬が呼んでいる

4月29日のブログに坂本竜馬のことを書いた。
そしてついに明日から念願の四国へ!
レンタカーで周る予定。

どういたらいいがかようわからんくなったがぜよ

と道に迷わないようにしよう。いや迷ったらそれも思い出か・・・。

「未完の行為の完遂(かんすい)」という言葉がある。
やりたいと思っていたけど実現できずにいたやり残したことをやりとげるといった意味。

それによって次の一歩を迷いなく未練なく踏み出せる。
ということで、いざ桂浜へ!

♪業務連絡です
ブログは火曜朝からスタートします。


夏休み

今日は勤務校の終業式。
生徒は明日から夏休み。

勉強、部活、読書・・・。
あれもこれもと頑張ってほしいことはたくさんある。

でも忘れていけないのは
ああ、楽しかったと思える時間を持つこと。

勉強してないのなら楽しむな
という狭い心ではなく、
たくさん楽しんだから勉強するエネルギーもわいたよね。
とおおらかに接したい。

「人間は遊びによって人になります。そして遊ぶからこそ、人なのです」
とドイツの詩人、劇作家シラーは言う。
大人も人になりましょう。



不登校・ひきこもりを考える

十勝毎日新聞 かちまい論壇(2010年3月29日掲載)の原稿です。

不登校・ひきこもりを考える

いじめが原因でひきこもり、やがて悲しい結末を迎える女の子。そんな姿が、姉の目を通し淡々と語られる「わたしの妹」は、実話をもとにした松谷みよ子の童話である。そのあまりの切なさと悲しみは、息苦しいほどの質感を持っている。
 ここ数年、不登校の児童生徒数は10数万人と一つの県の児童生徒数レベルで推移し続けている。また日本には160万人を超えるひきこもり当事者がいると言われる。
 高所恐怖症を叱咤激励しても克服することは難しい。不登校も集団に対し、身体がすくんでしまった状態である。説得しても効果は薄く逆効果になることが多い。しかし放置しても不安の連鎖が生じ、ますます集団に戻りにくくなる。
 またひきこもりに対して「甘えている」というイメージを持つ人も多くいるであろう。「日本の親は甘すぎる。韓国のように兵役を義務にするくらい厳しくすればいいんだ」という声も耳にする。しかし隣国でも、ひきこもり当事者は数十万人いると言われている。
ひきこもりの要因は、本人の気質や環境もあるであろう。しかし、この出現率の高さからすると、社会的な要因も無視できないはずである。
 親も教師も「昔は、こうだった」が通用しない時代である。子どもが自由に遊べる仲間、時間、空間の喪失。ケータイ、ネットなどのバーチャルな世界の増大。一対多の生身の対人関係に不安を持つ者が増えるのも無理はない。
 不登校・ひきこもり当事者を抱えている家庭への無理解で厳しい視線は、家族を孤立化させる。その結果親子二重のひきこもりとなり、当事者の回復を難しくしている。
 不登校・ひきこもりは、今後ますます大きな問題となっていくであろう。適切な支援には、当事者への理解と支援のネットワークの構築が不可欠である。本紙、三日付の記事に、帯広のひきこもり支援相談士の紹介があり、心強く思った。「わたしの妹」に手を差し伸べる大人たちが、手を取り合っていくことが急務である。


汝の馬車を星につなげ


長男の誕生日プレゼントを選びに一緒に出かける。
これといって特に欲しい物はないようだ。
目を留めたのは家庭用プラネタリウム。
さすがに値段が高いと思ったのか、隣にある浴室用プラネタリウムを手にとる。
浴室は真っ暗にして、浴槽に浮かべて使うらしい。
リラクゼーションのためのもの。

しかし少年にはミスマッチだ。しかし自分が欲しい。いや我慢。

星に興味があるのかい?長男に聞くとそうだと言う。

結局、小さな天体望遠鏡を買う。
浴室で、星の点々を見てリラックスするより、小さくても本物を見てほしい。

こどもの頃、天体望遠鏡が欲しかったことを思い出す。
残念ながら家には顕微鏡しかなかった。
きっと天体望遠鏡があれば、もっとスケールの大きな人間になっていたに違いない。

19世紀のアメリカの思想家エマソンの言葉を思い出す。

汝の馬車を星につなげ

少年に星空はマッチする。



どんな環境でも


この世でもっとも素晴らしく、もっとも美しいものは、
見ることも触ることもできません。
でも心でなら感じることができるのです。
(ヘレン・ケラー)

素晴らしく、美しいものを感じることは、
たとえどんな環境でも可能だ。

美術館に行かなくても、山や海に行かなくても
もっとも素晴らしく、もっとも美しいものは
人の心の中にあるのだろう。

そういえば俳優マイケル・J・フォックスが
パーキンソン病との闘いを綴った本があった。

本棚を探す。
タイトルは「ラッキーマン」
あった。

「この病気にならなければ、ぼくはこれほど深くて豊かな気持ちになれなかったはずだ。だから、ぼくは自分をラッキーマンだと思うのだ」

やはり心の中に
もっとも素晴らしく
もっとも美しいものはある。