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こどもの心を守ろう!!ブログ
こどもを責めないでください。 そのことをきちんと教わっていないのですから。 親を責めないでください。 誰よりも苦しんでいるのですから。 教育、子育てを応援するブログ。

プロフィール

千葉孝司

Author:千葉孝司
ピンクシャツデーとかち実行委員会
発起人代表
十勝ライフスキル教育研究会代表
著書
教師力ハンドブックシリーズ「不登校指導入門」明治図書2014
「いじめは絶対ゆるさない 現場での対応から予防まで」学事出版 2013
「先生と親に贈る いじめ・不登校解決のメッセージ」学事出版2007
共著
教師力シリーズ「THE説得~生徒指導編」「THE説得~学級指導編」明治図書2015
メディア出演 TBSニュース23 等



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脳天フェニックス

クリスマスキャロルが流れる頃。
毎年恒例のクリスマス・ホーム・パーティーも近い。

我が家では
家族みんなが出し物をする。
歌や手品、紙芝居。それぞれに工夫する。

そんな中
我が家では語り継がれている伝説の余興がある。

その名は
脳天フェニックス・・・。
私の出し物。

クリスマスの飾りつけの一つに
対面キッチンのカウンターに置かれたろうそくがある。
ろうろくと私のコラボで生まれたのが脳天フェニックスである。

妻の出し物ビンゴ大会の最中に悲劇は起こった。
やったあ、ビンゴ!
興奮して、身体をのけぞらせた私の頭に
火が燃え移ったのである。

こどもたちの絶叫が居間の中にこだまする。

私は何が起きたのか気付かなかった。

火!火!と私の頭を指さして叫び続けるこどもたち。

あわてて、頭に手をやり、
何が起きたのかを悟る。

頭を連打し火を消し止める。
思いのほか熱くない。

こどもたちの絶叫は大爆笑に変わっている。

手を見ると、焼けて、ちじれた髪の毛の破片が
まるで蟻のようについている。

そして
スルメを焼いたような異臭が立ちこめている。

何か気のきいたコメントをせねば!
とっさに、そう考えるお調子者の悲しいさが。


えへんと咳ばらいをして一言。

お父さんが焼き場で焼かれたときは、
この匂いがするからね。


クリスマスににつかわしくない
ブラックなギャグ。

さらに一言。

これは脳天フェニックスという
頭の上に火の鳥を出す余興だよ。

と平然を装い告げる。

さすが父親の余興はレベルが違う。
こどもたちの尊敬を集めてしまった。


この話を同僚にすると
お金を払ってでも見に行きたい。
クリスマスパーティーのチケット売ってないの?
と聞かれてしまった。


すみません。売ってません(笑)


人は失敗する生き物だ。
でも、災い転じてウケれば本望である。


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回転寿司の思い出3

前回のあらすじ
自己主張能力の足りないフレッシュマンが少ない所持金ながらも無事金額内で回転寿司での食事を終え会計に向かう。



満腹感よりも、安堵感で満たされた私は、余裕の表情で皆と談笑しながらレジへと向かう。

そのとき、ある先輩の信じられない一声を耳にし私は固まった。


割り勘にしよう。
 


お金を貸してくれたSさん、ありがとうございました。

人は失敗する生き物だ。
でも必ず乗り越えられる。



回転寿司の思い出2

前回のあらすじ

~給料日前に職場の同僚と回転寿司に行った私は、
財布の中身を計算しながら皿を積み重ねる。~



しかしアクシデントが発生する。

ある女性先輩が、
「この皿食べてみて」
と寿司2貫のうち1貫を口にし、1貫のみのった皿が私のもとに。

「あ、すみません」
皿を受け取り寿司を口にする。

ん?

この皿はどうするべきなんだ?
まさか先輩に空の皿を戻すわけにもいかない。


しまったあああ!!!!


思いがけない事態に動揺する。
400円の皿を手に、頭の中では非常事態警報が発令される。
世間慣れしていないフレッシュマンにはきつい状況だ。
皿だけを返すという選択肢はない。

その後、皿タワーは上に伸びることはなかった。
まるで工事が中止になったダムのようである。
しかし幸いなことに、ぎりぎり所持金内でおさまっている。
お茶だけ飲んでいればなんとかこの場はクリアできるのだ。

満腹感よりも、安堵感で満たされた。
そして、お会計・・・。

更なる悲劇が私を待ち受けていた。

次回
回転寿司の思い出
堂々の完結編!

回転寿司の思い出

新人の頃、職場の同僚5人で昼食に出かけた。
行先は回転寿司。
寿司屋とメリーゴーランドの夢のコラボレーション。

しかし
給料日前で財布の中は千円札1枚と硬貨が少々。
1皿100円から400円くらいのリーズナブルな店。財布残高をさりげなく計算しながら皿をとる。安い皿のみを積み上げるのは格好がつかない。緻密な計算をしながら、たまに高価な皿も重ねる。

うんうん、いい感じの皿タワーが出来てくる。他の人の皿タワーと遜色はない。
テーブルの上は高層建築の建ち並ぶドバイのよう。

しかし
このあと思いがけない悲劇が襲う。

続きは明日。



ハートのビーズの思い出

子育てをしていると思いがけないことによく出会う。
そして腹を立てるようなことにも。
しかし私はいかなるときにも冷静でありたい。

だが・・・。

次男が幼稚園に通っていたころ、休日の夜。
彼は何を思ったか、両方の鼻の穴にビーズを入れた。
いきなり泣き出した息子を連れ近所の病院へ。
看護師さんは深刻な表情で、

うちでは取ることはできません。もし奥に押し込むと大変なことになります。

まぬけな事態と裏腹に危険な状況であることを悟る。
そして緊急医療センターへ急ぐ。

待合室では、次から次へと救急車が到着し、患者が搬送されてくる。
鼻の穴にビーズを入れた息子と父親はベンチでひたすら順番を待つ。
いらいらして、つい息子にあたってしまう。

あのさあ、失敗は仕方ないよ。

でも・・・。

何で二つ入れなきゃならないんだ!?


怒るポイントが違うかなと思いつつ、
平穏な休日の夜を壊された父の悲しみをぶつける。

やがて診察室に呼ばれる。
医師は慣れた手つきで処置をする。
パチンコの玉くらいのピンク色のビーズが医師の手にのっている。

目をこらしてよく見るとハート型である。

安堵感と共にビーズに対する愛おしささへ感じる。
ん?わが子の体から出てきて、安堵感と愛おしさを感じさせる。
これはまるで孫の誕生ではないか!
そう、初孫の誕生を喜ぶおじいちゃんだ。
しかも双子!

おじいちゃん気分を味あわせてくれたハートのビーズよ、
ありがとう。