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こどもの心を守ろう!!ブログ
こどもを責めないでください。 そのことをきちんと教わっていないのですから。 親を責めないでください。 誰よりも苦しんでいるのですから。 教育、子育てを応援するブログ。

プロフィール

千葉孝司

Author:千葉孝司
ピンクシャツデーとかち実行委員会
発起人代表
十勝ライフスキル教育研究会代表
著書
教師力ハンドブックシリーズ「不登校指導入門」明治図書2014
「いじめは絶対ゆるさない 現場での対応から予防まで」学事出版 2013
「先生と親に贈る いじめ・不登校解決のメッセージ」学事出版2007
共著
教師力シリーズ「THE説得~生徒指導編」「THE説得~学級指導編」明治図書2015
メディア出演 TBSニュース23 等



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イジリとイジメ

朗読劇「イジリとイジメ」

登場人物
 カイト シュンペイ リョウタ リョウタの兄 ナレーター

ナレーター「カイト、シュンペイ、リョウタの3人の下校途中の風景です」

カイト   「おい、シュンペイ、昨日のテレビ見た?まじウケルよ。あのお笑い芸人のリアクション」
シュンペイ 「見た見た。頭叩かれたら、変な顏するやつでしょ。本当笑えるよね。あの顏」
カイト   「そうだ、あれリョウタにやってみようぜ」
シュンペイ 「おいリョウタ。お前、頭たたかれたら顔のパーツばらばらに動かしてみて」
リョウタ  「え、何それ」
カイト   「お前テレビ見てないのかよ。いいから、福笑いみたいな顏すりゃいいんだよ」 
シュンペイ 「しらけるなあ、カイトの言うこと聞けよ。空気読めよ」(叩く音)
リョウタ  「こう?」
カイト   「ははは、まじウケル何その顏」
シュンペイ 「本当」
リョウタ  「もう、いいかい?」
カイト   「もっとやれよ」(叩く音)
シュンペイ 「はは、まじその顏うける」
カイト   「もっとやれよ」(叩く音)
リョウタ  「あ、兄ちゃん」
カイト   「兄ちゃん?」
シュンペイ 「え、何、このムキムキのガタイのいい人」
リョウタ兄 「おい、お前ら、俺の弟いじめてんじゃないのか」
カイト   「いじめてないっすよ。テレビでやってる真似してるだけです」
シュンペイ 「そうそう。これはイジリでイジメではありません」
リョウタ  「俺の兄ちゃんは昔空手をやっていて黒帯だったんだよね。もうやめちゃったけど」
リョウタ兄 「ああ、そうか。イジメじゃなくてイジリなんだ。しかもテレビの真似だから悪くないよな。おい、      今からテレビで見たことのあるキックとパンチの真似してKOしてやる。
      これは暴力じゃない。シゴキだからな」
カイト   「いや、テレビでやってるのはプロの格闘家だから。一般人にはきついっすよ」
リョウタ兄 「お笑い芸人だって、プロなんだ。リアクションだって芸だろ。お前らだって一般人にやらせてるだろ」
リョウタ  「兄ちゃん。もういいよ」
カイト   「ごめんな。イジリだからって、やってもいいわけじゃないんだな」
シュンペイ 「これから気をつけるよ」

ナレーター 「人は真似をしたがる生き物です。でも善悪の判断が出来なかったり、思いやりの気持ちが足りなかったりだと、イジリもすぐにイジメになってしまうのです」 


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十勝学童保育指導員研修会

地元で学童保育の研修会が一日日程で帯広大谷短期大学を会場に行われた。
午後からの第一分科会「いじめって? 解消・解決のために」で講師をつとめる。
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非常に熱心な先生方でグループ討議も勉強になる意見がたくさん出されていた。

こどもを守るための大きな力がある。

それを感じて
とてもうれしい一日であった。




いじめと闘う

今週、
いじめ問題に取り組もうとする
先生や保護者の方から連絡を頂いた。

相変わらず、痛ましい事件は続いている。

でも静かに
いじめに立ち向かっている大人たちもいる。

そんな大人たちに向けて
たくさんの気持ちがこみ上げる。

でも
出てくる言葉は

負けないで

そんな一言しかない。

大人が負けたら
こどもが傷ついてしまう。

だから
負けないで

闘っているのは一人ではないのだから


いじめは絶対に許さない

群馬県で、いじめが原因とみられる小学校女子児童の自殺があった。

母親へのプレゼントのマフラーで
首をつらなければならなかった女児のことを思うと、やりきれない。
自殺直前に描かれた「やっぱり『友達』っていいな!」と題した漫画も発見された。

転校してきた主人公「関口桜」が
「これからよろしくお願いします」とあいさつし、
担任が「転校生なので仲良くしてあげてください」と紹介する場面などが描かれている。

あまりにも切なく、言葉も出ない。

ただ、今回の件で見られるいじめの行為は、
おそらく今、日本全国で繰り広げられているだろう。

いじめる側は、罪の意識も持たずに、
あるいは小さな胸の痛みにふたをしながら・・・。

大人が声を大にして、訴え続けなければならない。

いじめは絶対に許さないと。



悲劇を繰り返さないために

現代のいじめは昔のいじめと違う。
より悪質で、巧妙で、残酷である。
そこに教師の
被害者の心情に対する想像力の乏しさ
事件を解決する当事者意識の薄さ
が加わると、こどもの苦しみは増す。

いじめに対する無理解は、さらに被害者とその家族を苦しめる。

こんな現状は変えなくてはならない。
何をどう変えたら良いのか。

それは被害者の方々が知っている。
その言葉に耳を傾け、反省し、教訓とすることが大切だ。

北海道にも、こどもの命を、涙を無駄にしないために戦っている方々がいる。
一教師として、申し訳ない思いで一杯になる。
こどもの命と心を守るために、様々な活動をしていこうと思う。


以下
北海道新聞の記事の抜粋

 2005年に滝川市の小学校でいじめを苦に自殺した小学6年生松木友音さん=当時(12)=の遺族が26日、札幌市北区の道教大札幌校で講義を行い、教員の卵たち約100人に、命や子供の目線に立った教育の大切さを訴えた。
 授業は教員養成課程の必修科目「初等社会」の一環で、学生にいじめ問題を考えてもらう狙い。友音さんの親族の木幡幸雄さん(62)が、訴訟を担当した弁護士や支援者とともに教壇に立った。
 木幡さんは、小学校や滝川市教委が当初、いじめを否定、遺族にも原因があるかのような発言をしたと指摘。「きちんと対応してくれれば、悲しみはこれほど深くはならなかった」と振り返った。
 その上で、「教師は、いじめられている子の立場に立ってほしい。どこの学校でも起こりえることで、再発防止はもちろん、調査と子供の心のケアをきちんとしてほしい」と訴えた。
 受講した2年の女子学生は「現場に立った時、どれだけ子供の立場に寄り添えるのか考えるきっかけになった」と話していた。